選手紹介:ハビエル・エルナンデス

ハビエル・エルナンデス? 誰それ? って言うくらい"チチャリート"、"チチャロ"のあだ名が定着してます。

フルネーム

ハビエル・エルナンデス・バルカサル(Javier Hernández Balcázar)




お父さんのハビエル・エルナンデスは母方姓がグティエレス
メキシコでは父親と息子がまったく(母方姓を除いて)同じってのはよくあることですが、紛らわしいです。

背番号

14番
メキシコクラブのチバスでも14番

あだ名

チチャリート(エンドウマメの縮小形)


メキシコではチビっこい選手によくこのあだ名がつきますが、ハビエル・エルナンデス・バルカサルの場合はまあ小さくもあるけど、それよりもお父さんが同じあだ名だった。で、お父さんのあだ名を縮小形にして息子につけるのも、メキシコではよくあること。
ただし、本来お父さんのほうも縮小形のチチャリートだったようで、でももう引退して息子が立派に活躍する歳だから、ということで、縮小形からノーマル形の「チチャロ」に成長、息子のほうがチチャリートに。
ところが息子がめきめきと力をつけてすごい選手になってくると、チチャリートという愛称で呼ぶのもふさわしくなく、普通形のチチャロどころか、増大詞をつけたチチャロン(chicharón)じゃないか〜、という話も。


よって、今ではこのハビエル・エルナンデス(息子)に対して、チチャリート、チチャロ、チチャロンすべてのサイズが適用されることに。


さらにちなみに、チチャロン(chicharrón)は豚皮の揚げせんべいのことですが、綴り(と発音)が微妙に違います。

生年月日・生誕地

1988年6月1日(こないだ22歳になったとこ)
ハリスコ州グアダラハラ

ポジション

FW
わりとまっとうなセンターフォワード

所属クラブ

これまではグアダラハラ・チバスでしたが、W杯前にすでにマンチェスター・ユナイテッドが獲得してます。
W杯後はイングランドでプレイする予定。労働ビザも取得済み。

身長・体重

175cm
65kg説と71kg説あり

経歴

年齢的にはジョバンニやヴェラ、フアレス、モレーノら2005年U−17優勝メンバーと同じ世代で、ペルーにも行く予定だったが、怪我のため不参加。
それからU−20代表に呼ばれて2007年カナダW杯に参加はしているけど、プレイしたのはほとんど1試合のみ。
クラブのほうでも一部リーグデビューはしたものの、ほとんどゴールのないFWとして、まったく目立たなかった(というか逆に悪目立ちしてた)。
ところが、いったい何があったのかとびっくりするほど急激に、2009年開幕シーズンからゴールを量産し始める。
最初は、ちょっとした偶然が重なっただけの幸運でしょ、とか思って見ていたのに、その偶然と幸運が続く続く。
2009年開幕シーズンは17試合で11ゴール、2010年二百周年シーズンは10試合で10ゴール。


ちょっと、メキシコではありえないくらい連続ゴールを決めたんですよね。
いったい何があったの???


試合前に必ずこうしてピッチの真ん中でひざまずいてお祈りを捧げる敬虔なカトリックのようですが、お祈りを始めたからゴール決まるようになった……わけではないよねえ?


2010年二百周年シーズン10試合しかプレイしていないのは、後半、代表合宿に参加していたから。
しかし、このあまりの快進撃に、マンUの監督ファーガソンが目をつけ、W杯終わってからだと競走が激しくなってお値段上がるからと、W杯前に契約。
W杯後はイングランドへ行くことになっています。


が、メキシコはディフェンス選手はよくても、オフェンス選手は欧州へ行くと腐って帰ってきて使い物にならなくなるパターン多し。
チチャリートは大丈夫だろうか、ましてやW杯前にすでに、そんなビッグクラブに行くと決まったら、舞い上がるかプレッシャーに押しつぶされるかして、プレイできなくなるのでは。
……と、マジで合宿中(試合とかなかったころ)から心配してたら、やっぱりですか?
今年に入ってW杯前の準備試合でも、5月以降チチャリートはゴールを決められず、外してばかり。
まあ最近になってようやく何試合かでゴールを決めたので、自信を取り戻して本番に臨んでほしいですが……。
ちょっとまだ心配です。