マルチェナ、建前と本音

 メキシコ対スペインの親善試合のあとで、こんな記事が出てました。
 まずは昨日、試合のすぐあとで出た記事なので、たぶんまだスペイン代表選手たちがメキシコにいるあいだの発言だと思いますが。何しろスペイン代表、昨日のうちにマドリッドに向けてお帰りだそうで、忙しいところご足労いただきありがとうございましたです。

昨日のマルチェナ

 で、その昨日の記事によると、マルチェナ(ってごめん、そんな選手いたっけ、ってくらい知らない人ですけど)が親善試合についての感想を述べて。

  • メキシコは、いいプレイをして前向きに攻撃し(してなかったと思うけどね)、やりたかった通りの試合を展開した。彼らにグッドラックと言いたい。
  • 僕たちのコンディションはまったくいいものではなかったが、プロとしてチームは引き分けに持ち込むことに成功した。
  • 重要なことは、チームが不敗記録を保ったこと。
  • 「伝説的なスタジアム」アステカでプレイできた思い出を持ち帰ることができる。

 などと発言した、らしい。さらには本文ではなく、でっかい飾り文字ですが、たぶんマルチェナの発言で、

  • メキシコはとても成長しているチームで、いい手応えを感じさせるし、いい選手たちが集まっている。

 とまで……。いやいや、そんな紋切り型の台詞まで使ってもらわなくても。

今日のマルチェナ

 で、こちらは今日出た記事で、スペインに戻ってからスペインのメディアに向けて

  • まったく意味のない試合だった、今後こんな試合をしなければならないことが二度とないことを望む。
  • すべてが自分たちに不利だった。僕たちのコンディションは悪く、気温は高くて暑いし、海抜は高いし。
  • でもとにかくチームメイトがひとりも怪我をしないで試合を終えられたことだけはよかった。

 と話したそうです。


 そうだよねえ。欧州から駆けつけたメキシコ選手たちだってコンディションは悪かったと思いますけどね。メキシコシティには何千万人も人が住んで、その気温と海抜に耐えて、あまつさえその何割かがサッカーしてますけどね、気違い沙汰ですよね(そこまで言ってないか?)。
 ま、意味のない試合のためにわざわざありがとうございました、としか言いようがないですね、これは。文句があるならスペインサッカー協会に言ってもらうしかないし。まあそれがわかってるから、マルチェナもメキシコでは紋切り台詞でお茶を濁して、お国に帰ってから本音をぶちまけたんでしょうが。スペイン語ってある意味不便だねえ、そのまんまで伝わっちゃうもんね。


 お疲れさまでした。