審判紹介:アルマンド・アルチュンディア

南アワールドカップに出場しているメキシコ人審判も紹介しようと思っていたのに、ネットが切れておりました。
アルチュンディアさんはもうここ数年、私が見始めて以来ずっととすれば5年、メキシコのトップレベルの審判です。

フルネーム

ニートアルマンド・アルチュンディア・テイェス(Benito Armando Archundia Téllez)



映画のワンシーンのような写真ですね。

あだ名

特になし

生年月日・生誕地

1966年3月21日(44歳)
トラルネパントラ


あら、パブロ・バレラと同じところの生まれですね。
誕生日がメキシコで最初にインディヘナの血を引く大統領として有名なベニト・フアレスと同じ日なので、名前もベニートをもらったのでしょう。

身長・体重

170cm
体重は不明

職業

プロ審判、弁護士でもあるそうです。

経歴

1985年にメキシコ三部リーグで審判デビュー。
一部リーグには1991年から、国際試合には1993年から。
2006年ドイツワールドカップでは準決勝のドイツ対イタリアで主審を、クラブワールドカップでは2005年と2009年に決勝の笛を吹いています。


背がすごく小さいんですが、毅然とした態度と穏やかな物腰でいつもうまく試合をコントロールします。ドラキュラとは対照的な審判です。
メキシコの審判としてはカードが少なめというのも特徴です。メキシコはカードを世界基準よりワンランク上に出すので(W杯などでカード無しのファウルならイエロー、イエローならレッド)、アルチュンディアさんの判定は緩く見えるんですが、ブレがあるわけではないので、それでうまく収まっています。


が、これまで問題となる判定を下したこともないではなく、メキシコでは2008年11月の国内リーグ第15節にけっこう大きなミスをやらかしました。まさかあのアルチュンディアさんが、というようなミスでしたが、その件については殊勝に反省、その後も落ち着いた審判をこなして、評判を落とすことはありませんでした(もちろんミスはミスとして相当叩かれましたが)。
いい審判ですが、そろそろ歳でもあるので、今年で引退を決意しているようです。


今回のワールドカップではイタリア対パラグアイの笛を吹きました。
え、パラグアイ、身内とちゃうの? と思ってしまったんですが、メキシコはコンカカフ、パラグアイはコンメボルでしたね……。パラグアイにはメキシコでプレイしている選手がたくさんいるので、何となく身内のような。
でもアルチュンディアさんなら、そんなことに惑わされず、正しい判定を下してくれると信じています。