選手紹介:ボフォ・バウティスタ

プレイは少ないかもしれないが、話題提供で言えばクアウテモックといい勝負のボフォ。

フルネーム

アドルフォ・バウティスタ・エレラ(Adolfo Bautista Herrera)



結局丸坊主かぁ〜。いつも短髪ではありましたが、何かとエキセントリックなヘアでいつも驚かせてくれたのに。

背番号

21番
ボフォはいつもびっくり番号が大好きでした。もともとチバスにいたころは100番、そこから放りだされてハグアレスに移籍したら1番。FWですぜ?

あだ名

ボフォ。本名忘れるくらい、ボフォ。なぜかは知りません。

生年月日・生誕地

1979年5月15日(31歳)
グアナフアト州ドローレス・イダルゴ

ポジション

FW、もしくはトップ下も

所属クラブ

チバスから追い出されてハグアレスに、で半年前にやっと許されてまたチバスに戻ったとこ。

身長・体重

185cm
76kg
メキシコ人としてはけっこう大型

経歴

1998年テコスからデビューし、わりとすぐに才能を見せた選手らしいです。
モレリアに移籍して一年で二度ともリギージャ決勝まで(負けたけど)、それからパチューカに行ってまたそのシーズンすぐにリギージャ優勝。
しかしパチューカでは(テコスでも?)クラブと揉めて喧嘩別れ? そこからチバスへ移籍。
で、この辺から私がかろうじて知っている時代になるんですが、2005年のリベルタ杯でアルゼンチンのチームと何度か喧嘩騒ぎを起こして、一度は相手監督が怒りのあまりボフォに唾を吐きかけ、その後反省して辞任までしたのではなかったか(ちょっと記憶が曖昧です)。


ちょっとわがままで俺様な性格で自分をコントロールできない(まだ若かったのもあるかも)、そして間違った方向に自信家であまり努力をしない、という印象。
で、体が大きくて目立つのと、ファウルを受けて倒れてもいかにも押し付けがましく非難めいた表情やジェスチャーをするので、シミュレーションっぽく見えてしまって(実際倒れて見せることも多かったし)、審判にファウルを取ってもらえない、それでよけいに大げさに倒れ……と悪循環。
問題児扱いですね。
背番号のこともそうですが、一時期は髪の毛を染めるのに凝ってたりもしました。ただ染めるんじゃなくて、模様だとか背番号をね。
まあこれは他にもやってた選手はいるし、迷惑をかけることではないので別にいいんだけど、かつての才能はどこへやらという状態のときにサッカーじゃないところにばかり力を入れていたような。


代表でも2002年からプレイし(W杯には出場しなかったけど)、2004年コパ・アメリカなどにも出場。
しかしラボルペ代表監督が、俺様選手を敬遠したことから、クアウテモックとボフォは完全に2006年W杯の構想からは外れた。
クラブのほうでも、かつての才能の片鱗としてときおりセンスのあるパスを出したりしてはいたものの、図体のわりに役に立たない選手。
それでなのか、それとも持ち前の性格でチバスオーナーのヴェルガラ(こちらも癖の強い、金持ちで扱いにくそうなおっさん)と喧嘩でもしたのか、チアパス州のハグアレスに左遷。
これにはボフォも堪えたらしく、戻りたい戻りたいと事あるごとに口に出し、そんなんでハグアレスでうまくプレイできるわけもなく低迷。
それでも結局2年半の島流し期間中、大いにとは行かないまでも、ちょっとは気持ちを切り替えたりしたように見えた時期もありました。
2010年の昨シーズン、ようやくヴェルガラのお怒りが解けたか、チバスに復帰。背番号も7番という至極まっとうなものをしょってます。


マジメにやればいい選手だと思うんですがねえ。なかなかマジメにやらないから……。
今回の代表でもアギーレには呼ばれたり呼ばれなかったり、そして最後に外されるひとりはボフォに違いないともっぱらの世論だったくらい。
でも最後の親善試合で、相手がガンビアだったとはいえ2ゴールを決めて見事にアピールに成功。
しかし南アで本番の出場があるかどうかは微妙なところです。初めての(!)、そしてたぶん最後のW杯なんだから頑張ればいいと思いますけどね。