選手紹介:アンドレス・グアルダード

2006年組最後のひとりは、当時若かったグアルダードです。

フルネーム

ホセ・アンドレス・グアルダードエルナンデス(José Andrés Guardado Hernández)



背番号

18番
クラブのデポルティーボでも18番、メキシコのアトラスでは17番。
2006年W杯のときも今回と同じ18番でした。

あだ名

エル・プリンシピート(「星の王子さま」,似てるから)


キツネ(アトラス)もいるしねえ

生年月日・生誕地

1986年9月28日(23歳)
ハリスコ州グアダラハラ

ポジション

左サイドのMF
変化球スピードで駆け上がってゴール前にクロスをあげるのが得意

所属クラブ

スペインのデポルティーボ・ラ・コルーニャ(2007年から)
その前はずっとメキシコのアトラス

身長・体重

169cm
60kg

経歴

2005年にアトラスのトップチームでデビューして、その12月にはラボルペに代表抜擢。
2005年のコンフェデや黄金杯には参加していなかったけど、その後コンスタントにフル代表へ。
まだ若かったので、プレイは荒くて粗かったけど、チームが低迷しているときに入るとすごく活気が出るので、いい選手だと思ってました。
ラボルペがグアダラハラに住んでいて、アトラス監督だったこともある関係から、グアダラハラのチーム(チバス、アトラス、テコス)がひいきされているという話もあり、中でも若いグアルダードを呼び続けることに疑問の声はあったようです。
左ラテラルのポジションには当時まだ元気なラモン・モラーレスがいたけど、ラモンも小さい選手で怪我をしやすく、また歳による衰えもかすかに見え始めていたので、グアルダードとの交代はいい活性剤でした。


2006年W杯には結局グループリーグ3戦はまったく出ず、トーナメント第一戦のアルゼンチン戦に先発。
この試合には延長の末負けてしまったけど、メキシコ史上残る名勝負のひとつだと思います。
その中でグアルダードは他の選手たちに引けをとらない動きを見せていました。


その功績でスペインに移籍……したと思ってたんですが、実際の移籍は2007年夏になってからだったんですね〜。
2007年になってから、若手選手を中心に育てようとしていたウーゴ・サンチェスがグアルダードを多用。
金杯コパ・アメリカなどで中心選手として活躍しました。
それで欧州から注目を浴びたんだったか。
当初は、サルシードがすでに移籍して活躍していたオランダのPSVとほとんど合意に達していたのを、スペインのデポルティーボが横取り? 電撃発表でそちらに移籍が決まりました。
このころは、欧州でそれなりに活躍しているメキシコ人選手といえば、2006年W杯以前からのラファ・マルケス、以降のサルシード、オソリオとパルドくらいで、2005年から欧州だったボルゲッティやW杯後にポルトガルに行ったキキン・フォンセカなどの攻撃選手はかなり低迷していました。
グアルダードを私は高く評価してはいましたが、その意味で、欧州でやっていけるかちょっと心配ではありました。
でも若かったおかげか、最初からそれなりにスタメンとして使ってもらえて、かわいがられて、「星の王子さま」の愛称をもらったのもデポルでじゃなかったろうか?
その後、メキシコ人選手に味を占めたか、デポルティーボは2008年にチバスからFWオマール・ブラボを獲得しましたが、こちらは懸念したとおり馴染めないですぐに戻ってきました。


グアルダードはウーゴ・サンチェス監督のあとも、暫定監督だったチュチョ・ラミレス、そのあとのエリクソン、そしてもちろん現在のアギーレにも、かなりコンスタントに使われています。
最近ちょっと怪我でパフォーマンスが落ちたり、プレイできない時期があったりして、心配ではありますが、ピッチに出れば持ち前のスピードとセンスで相手を翻弄する選手です。
アギーレはグアルダードを中盤のやや真ん中寄りに使うこともあって、個人的にはそれよりもやっぱり左サイド高めで活きてくる選手だと思うので、できればそっちで使っていただきたいな〜と思ってますが。