選手紹介:ヘラルド・トラド

2006年組とは分類してみましたが、アギーレに重用されて今年のほうがずっと目立ちそうなトラドです。

フルネーム

ヘラルド・トラド・ディエス・デ・ボニーヤ(Gerardo Torrado Díez de Bonilla)
トラードの表記もあり。
ふたつ目の母方姓(ディエス・デ・ボニーヤ)はまったく知りませんでした〜。こんな名前だったのか。




くるくる天然パーマが特徴だったのに、最近髪の毛短くて寂しいです……。

背番号

6番
クラブでもずっと6番かな(初期を除いて)。

あだ名

ボレゴ(羊、くるくる天パが羊の毛を連想させるから?)

生年月日(年齢)、生誕地

1979年4月30日(31歳)
メキシコシティ

ポジション

MF

所属クラブ

クルスアスル

身長・体重

173cm説と177cm説あり
73kg

経歴

私はトラドのすばらしかった時代というのをぜんぜん知らないのですが。
97年にプーマスでデビューしてから99年まではスタメンですらなかったらしい。
ユース代表にはそこそこ参加していたものの、99年、ラプエンテ代表監督にフル代表に抜擢されて以来めきめきと頭角を現した様子。
ラファ・マルケスなどと同時代の選手。
ラファに一年遅れた2000年にスペイン二部リーグのテネリフェに移籍し、一部昇格に貢献。その功績?でまたも二部リーグのポリデポルティーボ・エヒードに。
2002年には一部リーグのセビージャに移籍して、さらにラシン・サンタンデールでもプレイ。
スペインには5年いたけど、そのあいだ国籍取得の問題が長引いたことなどから、いろいろあったらしいです。
2005年、メキシコに戻ってクルスアスルへ。それ以来ずっとクルスアスル。


個人的には、2006年のラボルペ監督のチームではどちらかと言うとお荷物のイメージでした。
W杯前に座談会と称してのりさん(※注)とやったチャットで、まだまだメキシコサッカー駆け出し(?)だった私が、「トラドってどう使えばいいんですか?」といきなり質問しちゃって、のりさんが「それがわかればクルスアスルはちゃんぴお〜ん」と叫んだのがすごく印象に残ってます。
 (※注 のりさんは知る人ぞ知る、メキシコサッカーファンの大先輩です)
でもその後、ウーゴやエリクソンが中盤をあれこれいじり回してぜんぜん機能していなかったのに比べ、アギーレは一貫してトラドを使い続けて、あまつさえキャプテン。それでメキシコ代表立て直してるんだから、トラドとハサミは使いよう?


あー、なんだ、じゃあクルスアスルは全力でアギーレを監督に獲得すれば優勝できるんじゃないのか?


という関係者噴飯モノの提案はさておき。
最近のトラドはというと、クラブのほうでは近年イエロー大魔王になってましたが、このごろちょっとマシなのかなあ。
代表でもたまに、ドッキリもののファウルをやってくれてラファといい勝負ですが、安定した堅実なプレイで中盤を支えてくれているのは認めます。
キャプテンマークをラファから奪ったはいいけど、代わりにレッド喰らった、なんてことのないようお願いしたいものです。


ちょっと追記です。
記事をアップしたら某氏からツイッターで、「トラドの評価低すぎ〜」と笑われました。
え〜そうかなあ、これでもずいぶん頑張って甘口に書いたんだけど〜、などというところからやり取りが始まり。
某氏(ってSHEさんなんですが)のご意見、ご自由にどうぞといわれたので、コピペします。

トラドに関しては肉体的、精神的に闘える選手であり、国際経験も豊富でまとめ役になれる。中盤での激しいプレッシングが持ち味だが地味に足元、展開力も一定水準以上で強烈なミドルシュートも備えており、攻守に働ける。というのが個人的な印象ですね。

おおおお、すごい! とマジメに感動しました。
コメント欄でchivitasさんがリンクしてくださったページでも、やはり同じような評価が出ていて、見る人が見たらこんなふうに見えるんだなあ(笑。


もちろんここは単なる素人の管理人が好き勝手なことを書いているだけのブログですし、選手の特徴や長所は試合を見た人がそれぞれに見出せばいいと思うので、見方が違うからといって、どちらが正しいとか言う気はありません。
でもこうして、いろんな見方を知ることもまた勉強になるし、面白いのですよね。
で、ダンナとも話したりしながら、2006年ごろどうしてトラドが評価低かったのかをもっと具体的に思い出しました。
たぶん2002年のトラドがけっこうよかったらしい(私はW杯見てはいましたが、まだ本当に何もわかってなくて、トラドがどんなプレイをしていたかも覚えてません)ことをご存知の皆さんは、それと比べて2006年は……というのがあったように記憶しています(私が聞いた話として)。
そして、何よりも、2006年のトラドはもちろんそれでも代表選手として選ばれるだけの水準にあったことは間違いないのですが、変なパスミスをしたり、簡単にボールを奪われたりしていました。


これ、たぶんメキシコ人にとってあっという間に評価が下がるポイントなんですよね。
たとえ中盤で10回すばらしくプレッシャーをかけてボールを奪ったりいいパスを前線に送ったりしていても、たった一度奪われなくてすむはずのボールを奪われたら、もうプラスマイナスゼロ、くらいの。


思えば、2008年後半くらいだったかなあ? トラドがよくなってきたかな〜、と思った時期がありました。
クルスアスルにおいてですが、中盤でのいい働きをたくさんしてチームに貢献し、かつこういったミスが目立たなくなっていたころ。
まあだから、2006年から思えば、今のトラドはずいぶんよくなっているんだろうと思います。
今回私が、そんなに誉めもしないけど、悪口も書かなかった(つもりですが?)のは、やはり以前よりよくなってるからだと思うし。
ただ、ダンナもですが、私も、メキシコ代表選手として中盤の要になるには、SHEさんが書かれたようなことは最低条件として備えていてほしい、とも思っているわけです。
また、まとめ役として、国際経験も豊かな選手というのは、これはキャプテンとして最低条件備えていてほしい。
もちろん、それをクリアしているからこその今回の選抜であり、キャプテンであるのだと思いますが。



もうひとつ、コメント欄で鬼さんから指摘いただいて思い出した、大事な点を忘れてたぁ〜!


そう、トラドは皮膚にトラブルでも抱えているのか、それとも単なるエステとしてなのか……。


泣く子も黙る、花魁トラド。
これ、はじめたのいつごろだっけ、とこれまた過去ブログをひっくり返し、遡ってみたら、2008年閉幕シーズンあたりでした。
試合中、ある程度は汗で流れてもこれだけ白いんですよ。試合前は……というと、


(クリックで拡大)


しゃべると壁がボロボロ落ちるんじゃないの?ってくらい塗ってます。


まあ最近はさすがにここまで厚塗りではなくなって、こないだのアステカスタジアムでの対チリ親善試合では、このくらい。



まだマシでしょ?
W杯本番ではどのくらい塗る気か知りませんが、できればほどほどに(笑。