アルゼンチン戦後のあれこれ2

ラボルペはアギーレ続投を希望

ラボルペは自分が四年間メキシコ代表監督をやってから辞めたことを引き合いに出し、アギーレにはいい路線でチームを作り上げていってるのだから、ぜひ続投してほしいと言っています。
まあラボルペには、自分が続けさせてもらえなかったことへの無念もあるの、かも。わかりませんが。
それとも自分は四年間たっぷりやったからまあいいや、しょうがない、と思っているんでしょうか。


その一方で、アギーレがなぜアルゼンチン戦でガラッとシステムを変えてしまったのかわからない、と言ってます。
えー、それ、ラボルペが言うの?
確か4年前もころころスタメン入れ替えてませんでしたっけ? まあシステムはそれでも、ここまでラディカルに変更してなかったかもね。
しかもラボルペの意見によると、ヴェラが怪我をしたならバレラを入れるべきで、ボフォはいらない、クアウもいらない。
あーはいはい、だから4年前と同じでしょ。
でもグアルダードを下げてしまったことで、左サイドがサルシード一人になって負担が大きくなりすぎた、と指摘しています。それには同意かな。
最初はバレラが左にいたけど、またすぐ右に移ったし、バレラは右でプレイすべきなんだよね。
また、アルゼンチンを避けるためにウルグアイに勝つべきだったとも言っています。
まあウルグアイと韓国の試合を見たら、やっぱりアルゼンチンよりこっちに当たっていたら……(誤審もなかったかも?)と思わないでもないですけど。
でもまあそんなのは獲らぬタヌキですね。
ともかくラボルペ、まだまだまだまだ、メキシコ代表に一言申す気持ちが消えないようです(嬉しいことです)。

アルゼンチン戦後、パルコで選手の家族を攻撃スキャンダル

アルゼンチンに負けたと決まったすぐあとに、スタジアムのパルコ(70人くらい入っていたらしいけど、もちろん警備員つきで誰でも入れるところではない)で、喧嘩騒ぎがあったそうです。
昨日の晩くらいからチラチラと出ていた話ですが、だいぶ情報が出揃ったところによると、クアウテモック、サルシード、ギジェらの家族が観戦していたパルコ。
そこに、ミゲル・ゴメス・モントなる役人?政治関係者?の親戚、と最初出てましたが、あとで、騒ぎを起こしたのは当人とその息子と判明。
かなり飲んで酔っ払っていたらしいですが、その場に選手たちの家族がいることを知らずに、悪口、特にギジェを罵ったらしい。
で、それに怒ったギジェの奥さん(アルゼンチン人)が食って掛かって、男どもがそれに対して暴力を振るい、クアウの兄弟たちがそれを止めに入って乱闘。
という流れのようです。


しかもそのゴメス・モント、騒ぎにかかわった人たちに、このことをバラしたら騒ぎはクアウテモックの家族の起こしたものだと言ってやると脅迫?したそうで。
て、その記事が出てる時点でご本人の名前までばっちり出て、バレてるんですけど?
そして、たった今出たツイッター速報では、ゴメス氏、役職を馘になったようです


騒ぎの動画もあちこちにアップされていますが、見ていると、最後のほうでゴメス氏を警備員たちか囲むようにして連れ出すところで、周囲のメキシコ人たちが「出て行け!」と声をそろえて罵ってます。
ギジェのパフォーマンスを批判することと、その家族(しかもいくら怒って何か言ったとしても女性)に対して暴力振るうってのは、しかも権力を笠に脅迫までするとはね。



最初に出てくる若い男性はクアウの弟で、緑の帽子をかぶった小さいおばさんはクアウのお母さんらしいです。
弟は激昂していて、お母さんが「誰にやられたの」と尋ねるのに対し、怒りを再発させて椅子を振り上げてます。
お母さんは「誰かこの子を押さえて」と叫びながら離れていく。
あと、よくわかりませんが、白い頭のおっさんがゴメス氏だと本文にあります。というか、映像から身元を割られたようです。
はーやれやれ。と言いつつこんな記事書いてる私も、はー、だなw

試合中の巨大スクリーンでのリプレイ禁止

FIFAがメキシコでの誤審騒ぎを受けて、リプレイについて厳しく検討するといい
そして、いっさい禁止という方向で結論を出したようです


うんうんうん、それは正しい結論だと思うよ。
でも、まず誤審がないようにすべきなのでは???
でもFIFAは審判の判定についてはあくまでノーコメントを貫くのですよねえ。
じゃあ誰が審判の質や暴走をコントロールしてくれるんだろうか。


しかし前の記事のコメントでも書きましたが、今回のメキシコの不幸はリプレイを見てしまったことにもあると思います。
あまりにも明らかな誤審、それなのに、それを知っていて覆さない主審と線審が支配するピッチでプレイを続けることの精神的なプレッシャーはものすごいだろうと。
これまで、そんなシチュエーション、なかったと思うんですよね。少なくともメキシコでは。
まあ、人気のあるチームと対戦して、メキシコにやや不利なジャッジが続くのはよくあることで、多少のことならメキシコ人はびくともしない、と思う。
ちょっときつめにファウルの笛吹かれるとかくらいなら。
事実、トラドは掠めもしてないのに笛が鳴ったこともありましたよね。
でも昨日のはきついミスジャッジだった上に、自分たちも審判たちもそれを確信していた、ってのは……。


イングランドの場合あんまり選手たちも抗議してなかったよねえ、とあとで不思議に思ったんですが、いろいろ記事を読んでいると、ボールがまだインプレイだったからってのもあるか。
それに、審判も本当に気付いてなかった。ラリオンダさん、あとからビデオ見て、「オーマイゴッド」って言ったとか。
それ、本当に英語で言ったんだろうか、それともスペイン語だったんだろうか(どうでもいいか)。


しかし審判のほうも、巨大画面に映ってたんでわかったんですが自分ミスしたようです、と言っちゃったら、その後ことあるごとに選手たちが……とか考えちゃうのかもしれない。
ビデオ判定を導入すればいい、という単純な問題でないことは重々わかっています。
それでも、少しでもこんな誤審のないよう、最善の方法を探してほしいです。