スポーツ紙カンチャを分析
以前からやってみたいなと思っていたんですが、メキシコのスポーツ新聞の紹介というか、分析。
今回、ベラクルスで暇を持て余し……というわけでもないですが、Ｗ杯で盛り上がっている新聞を読んだらけっこう面白かったので、重い腰を上げてみました。
まずは大手新聞レフォルマ（Reforma）のスポーツ部門であるカンチャ（Cancha）です。
これは新聞としてはかなり小ぶりで、しかも二ヶ所をホッチキスで止めてあって、バラバラにならない。
レフォルマを買うとついてきてますが、ばら売りもしています。地下鉄の駅などでよく見かけます。
ばら売りの場合のお値段は５ペソ（３５円くらい）です（２０１０年現在）。
また、全ページカラーです。
分析してみたのは６月１５日（火）の分、前日にはイタリア対パラグアイ、オランダ対デンマーク、そして日本対カメルーンの試合があったときの新聞です。
まず、Ｗ杯とメキシコ代表とその他のサッカー、サッカー以外のスポーツ、そして広告ページの割合を調べてみました。
全４０ページを半ページ単位で分けてみて、Ｗ杯メキシコチーム以外の話題を赤い枠、メキシコ代表の話題を緑の枠、広告を青、Ｗ杯以外のメキシコサッカーを黄色、サッカー以外のスポーツを白で囲ってみました。
ワールドカップメキシコ以外 ２１ページ
広告 ７．５ページ
メキシコ代表 ５．５ページ
サッカー以外 ４ページ
Ｗ杯以外のメキシコサッカー ２ページ
まあ当然ですが、ワールドカップの話題が半分以上ですね。それもメキシコの試合が前日にあったわけではないので、メキシコ代表については控えめ、それでも５．５ページ使っています。
サッカー以外のスポーツというのは、野球とNBAが一番紙面が大きく、ゴルフ、F1、ルチャリブレ、モーターサイクル？、闘牛などの小さい記事が載っています。
Ｗ杯以外のサッカーでは、メキシコもシーズンオフなので、選手移籍のお披露目があった話とか。その中にもメキシコ代表やＷ杯の小さい記事が混じってますが。
広告も小さいのがあちこちのページに飛び交っていますが、大きいのは７．５ページ、２割弱。５ペソの新聞としてはそこそこ良心的な分量かと。
（で、ここからが記事の本題なんですが、今部屋の掃除のためホテルのロビーで書いていてものすごく書きにくいのでそろそろ部屋に戻ります。移動中に記事が消えたらショックなので、いったん投稿します。
と書きましたが、気がついたら南ア対ウルグアイの試合始まるので、続きはもっとあとで書きます〜すみません。
と書いて、試合が終わったらはてながダウンしてました。ので、ますます続きが遅れてすみません）
Ｗ杯関連の記事の内訳
さて、Ｗ杯の話題にどんなものが扱われているかと言うと……。
まずは前日にあった試合について。当然ですが。
その内訳は、
- トップニュース パラグアイＧＫのチョンボ（イタリア対パラグアイ）１ページ（１）
- イタリア対パラグアイの試合に関する見開き記事 ２ページ（１４，１５）
- イタリア対パラグアイの審判アルチュンディアさん記事 ０．５ページ（１６）
- オランダ対デンマークの試合に関する見開き記事 ２ページ（２０，２１）
- 日本対カメルーン ０．５ページ（１７）
イタリア対パラグアイがやはり人気というか、パラグアイＧＫのミスがでかかったからな〜。
パラグアイは半分くらいがメキシコでプレイしているか、過去にしていた選手たちで馴染みも深いし。
またイタリアは前回チャンピオンであり、メキシコがこないだ初めて勝ったぞ〜！というのもあるかも。
オランダ対デンマークもさしてサプライズがなかったので、見開き２ページというのはまあこんなもんか。
しかし……この日最大のサプライズであったはずの日本対カメルーンがたったの半ページって……！
またタイトルも「眠っていたカメルーン」「ライオンは攻撃性がなかった」などとカメルーン視点。
ま、日本のニュースもたいていメキシコじゃなく対戦相手からの視点になってますから、おあいこか。
それでも記事本文には、日本がダイナミックで疲れを知らない動きを見せたとか、４−３−３でボランチがとても高い位置で動いていたとか、また試合後に岡田監督が先日のドイツの試合を見ていてそれを真似するよう選手たちに指示した、などという話が出ていました。
Ｗ杯のそれ以外のチームに関する細かい記事もけっこうたくさん出ています。
- イタリアのスタイルに関するコラム、オランダ、南アに関する記事 １ページ（１０）
- 韓国、オランダ、イングランドなどに関する小記事、イングランドＧＫグリーンがミスをしたのは彼女に振られたから １ページ（１２）
イングランドＧＫのミス、私たちも見ていましたが、まったく信じられないプレイでしたね。
その後のアルジェリアＧＫのミスによる失点もあり、やはりボールの動きがいつもと違うのでは、と思わせました。
それについても、あとで言及しますが、見開き２ページを使って解析しています。
それから、新聞が出る当日に行われる試合の事前情報ももちろん欠かせません。
一番注目されていたのはやはりブラジル対北朝鮮だったようです。
また、メキシコの次の対戦相手であるフランスについても、しっかりと。
- フランスについての全般情報、コラムでドメネクが｢悪い人間｣であるとか ２ページ（６，７）
そして、Ｗ杯にまつわる一般的な記事と、読者・ファンの様子や声。
- 南アでブブゼラ対策の耳栓が売れている話 １ページ（１８）
- ワールドカップこれまでのすべての数字 ２ページ（２４，２５）
- 今回のボールがおかしいのではないかという分析記事 ２ページ（２８，２９）
- ツイッターや読者投稿からの引用など １ページ（３０）
- テレビ観戦している人たちの様子など １ページ（３１）
- 応援団の女の子たちの写真 １ページ（３８）
という感じになっています。
あーでもここまで書いて、こんなの紹介するより、メキシコ代表に関する面白い記事そのものを紹介したほうがよかったかなあ、と後悔（笑。
しかし長くなりすぎたので、それはまた明日〜。
