第５節 サントス対ティグレス

　グループ１の一位ティグレスと二位サントス。ご近所ダービーでもあり、どちらも勝ち点７、得失点差でわずかにティグレスが一位という絶妙なところでガチンコ勝負……のはずだったんですが、なぜかサントス、ちぐはぐでダメダメでした。おかげでティグレス快勝〜。
　サントスのクリスティアン・ベニテスはメキシコに来てティグレス以外のすべてのチームにゴールを決めたと、試合前に記事になってました。今日ティグレス相手に決めることができたらオールクリア〜！　になるとのことだったので、張り切ってくるだろうと思っていたら、なぜかさっぱり現れず。怪我でもしてたのかなあ？（調べたらやっぱり金曜の記事で怪我と出てました）　ルドゥエニャは怪我だそうですが。
　ティグレスのほうはサウセードが膝の手術を受けて、最低でも三週間の離脱。代わりはエンリケ・パロス、アメリカ戦でもプレイして、いいところも見せたけど危なっかしいところもあったんで、どうかなあと思ってましたが、サントスの攻撃もそんなに大したことなかったけど、終始しっかりしてました。

　で、試合は開始１分にならないうちにダミアンのシュート、２分にならないうちに誰だったかまたティグレスのシュート、ダンナ、「ティグレスはアウェイだといい試合するんだよなあ」と呟く。いや、まだ２分ですが。
　しかしそのままのペースで試合は進み、８分にダミアンがボルンスタインに流したパスを受けて、ボルンスタインとマンシーリャが抜け出し、微妙にマイナス方向へのパスだったのでオフサイドにもならず、マンシーリャが先制ゴール。
　２０分くらいまでは完全にティグレスのペースで、前から思ってたけど、メキシコ代表に近い気がするよ、このごろのティグレス。パスをまわして全員で攻めあがる。
　が、サントスも２０分くらいから盛り返してきて、シュートが出始め、ティグレス押され気味。サントスってなんかスピードのある選手が多いよねえ。ベニテス（出てなかったけど）とキンテーロのコンビは言うに及ばず、グティ、アルセなんかもスピードで小柄さをカバーする選手だし、バロイもがたいとスピードが武器でロボスとかコロコロ転がされてるし。けっこう怖い……チームのはずなんだが、今日は何だか？？？
　しばらくサントスの攻撃が続いて、そのあとバランスが取れちゃってやや退屈に。１点差じゃあどうなるかわからんなあ、このまま後半に入ったら逆転もありうる、とか考えてた４４分。コーナーのほうから攻め込んでいたティグレス、ロボスがふっとファーポストへのクロスをあげ、そこにアルセのマークを振り切って走りこんだジュニーニョ（ＤＦ）が決めました。は？　というくらい鮮やかですばやいゴールだった。

　０−２で後半。サントスが猛攻撃かけてくる。ティグレスは緩めで、いつ崩れるかと怖い。ティグレスへの不信感は、台所の流しの隅にこびりついた水垢のように、一朝一夕に取れるものではありません。でもサントス、頑張ってはいるんだけど、何だかなあ。ポニーが交代で入って、少しはオプションが増えたようでもあるが、運も手伝ってなかなか決まらないし。
　そうこうするうちに、ダニリーニョがボールを蹴ったところへ、明らかに遅れたタイミングで滑り込んだカルロス・モラーレスが激しく交差。しかも振り上げた右足でダニリーニョにアッパーカット食らわせちゃった！　これは一発レッドです。テレビでは、３試合くらい停止になるかもと言ってました。カルリートは泣きながら（ほんとに泣いてたと思う）抗議したけど、チームメイトたちになだめられつつ追い出されてました。まあアッパーカットはわざとじゃなかったとは思うけどねえ。でもあれは言い訳利かんでしょう。
　こうしてひとり少なくなったサントスにはもはや希望はなく、と言ってももちろん最後までがんがん頑張ってはいたけど、何だかなあ、で試合終了。
　ティグレスのほうはマンシーリャを下げてカルロス・オチョアを入れたら、オチョア自身は役立たず〜なんだけど（後ろ向きにしかボール動かさないし、たまの絶好のチャンスはきっちり逃すし）、でも何となくティグレスが攻撃できるようになってたのがちょっと不思議。ダミアンも途中でアコスタに交代してました。

　結局やっぱりダンナが言ったように、なぜにティグレス、ホームよりアウェイでいい試合するのか？　ホームではインチャの応援がプレッシャーだとか？　
　とにかくこれで、ティグレスは見事にグループ首位を維持しました。しかしトゥッカってすごい監督だねえ。今まで、何人の監督がティグレスを指揮しては消えていったか……。まあこの調子がいつまで続くかは、神のみぞ知るですが（←台所の流しの水垢）。

試合データ

Sábado 05 de febrero de 2011 a las 19:00 hrs.
TSM Corona

審判
Jorge Isaac Rojas (MEX)
Carlos González Cervantes (MEX)
Víctor Calderón Calderón (MEX)
Roberto García Orozco (MEX)

ゴール
0 - 1 Héctor Raúl Mancilla al minuto 8' a pase de Jonathan Bornstein
Álvarez concedió un pase a Bornstein en la banda izquierda, éste sin complicarse metió un centro raso al área ante la leve marca, para que Mancilla sólo tuviera que empujar hacia la portería.

0 - 2 Juninho al minuto 44' a pase de Lucas Lobos
Lucas Lobos cobra una falta; ante la imposibilidad de mandar un centro, primero se quita la marca y hace cambio de juego para la llegada de Juninho, quien franco ante el marco, remata con el muslo izquierdo.

Santos			Tigres
1	Oswaldo Sánchez		25	Enrique Eduardo Palos ■
4	Jorge Iván Estrada		23	Israel Sabdi Jiménez ■
23	Felipe Baloy		4	Hugo Ayala
14	Uriel Álvarez ■		3	Juninho
27	José Antonio Olvera ■		6	Jorge Torres ■
5	Fernando Arce	55'	10	Danilinho
58	Juan Pablo Rodríguez ■		15	Manuel Viniegra
8	Carlos Morales ■ ■		8	Jonathan Bornstein	79'
7	José María Cárdenas ■		11	Damián Álvarez	87'
28	Carlos Darwin Quintero		16	Lucas Lobos
13	José Rodolfo Reyes	46'	9	Héctor Raúl Mancilla	76'
24	Oribe Peralta	46'	20	Carlos Ochoa	76'
9	Rodrigo Ruiz	55'	5	Jesús Antonio Molina	79'
			28	Alberto Joshimar Acosta	87'
DT	Rubén Omar Romano		DT	Ricardo Ferretti